慢性炎症・酸化ストレス・糖化を防ぐアンチエイジング・デトックス・ダイエット

慢性炎症・酸化ストレス・糖化を防ぐためのアンチエイジング・デトックス・ダイエット方法について書いています。

本当のアンチエイジングは引き算―『なぜ水素で細胞から若返るのか』

当ブログでは、慢性炎症酸化ストレス糖化を防ぐためのアンチエイジングデトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回は辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』を紹介しながら、炎症や酸化、糖化を防ぐための本当のアンチエイジングについて考えていきたいと思います。

 

なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング

 

この辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』は、正しい「アンチエイジング」や本当の「アンチエイジング」というものを考えさせられる一冊だといえます。

誰でも老化を防ぎ、いつまでも美しく健康でありたいと願うのかもしれませんが、そのために、いつもの生活習慣に加えて、サプリメントの摂取などいろいろなことをやってしまいがちになります

 

しかし、『なぜ水素で細胞から若返るのか』の著者である辻直樹氏が考える「アンチエイジング」とは、普段の生活に単にサプリメントなどをプラスしていく足し算ではなく、余計なもの、不必要なものを最初に減らしたうえで、必要なものだけをプラスしていくことだといいます。

 

 私が行なっているアンチエイジングは、病気にさせる、あるいは老化を促進させるものを身体から抜く、「ディフェンスの治療」からスタートします。身体にとって不要なもの、害になるものを解毒したうえで、その人にとって必要なものをプラスするという考えです。解毒するためには、食べ物や生活習慣を変える必要性があります。そのうえで、解毒にも有効だとされている「水素」を利用するのです。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p36

 

つまり、「アンチエイジング」とは最初に引き算を行ない、そのあとに足し算をすることだと述べているのです。そして『なぜ水素で細胞から若返るのか』というタイトルが示す通り、体内に溜まった不要なものをデトックスしたうえで、アンチエイジングのために採り入れることが有効なのが、「水素」なのだというのです。

 

なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング

辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』PHP新書

 

「酸化」「糖化」「炎症」を防ぐ生活習慣でアンチエイジング

しかし、水素の抗酸化作用やアンチエイジング効果や、近年流行りの「水素水」の効果効能のことよりも、「酸化」「糖化」「炎症」を防ぐことが、老化を防ぐこと、すなわちアンチエイジングにつながっていくということが述べられている点は注目に値します。

 

この「酸化」「糖化」「炎症」については当ブログでこれまで述べてきましたが、このうち「糖化」については、

 

「血液中に余分な糖分があると、体内のタンパク質に糖や脂質が結びつき、タンパク質を変性させ、蛋白糖化反応最終生成物である「AGE(終末糖化産物)」をつくり出してしまう」

 

としています。

 

「酸化」「糖化」「炎症」の三つは関係し合っている

また、「炎症」に関しては、

 

「AGEは臓器や組織だけでなく、細胞一つひとつに間接的に悪影響を与えます。細胞の表面には、外からの情報を受けとる役目をする「RAGE(終末糖化産物受容体)」と呼ばれるアンテナがあり、その働きによって「サイトカイン」が活発化し、免疫反応によって「炎症」がおこるという仕組みです。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p53

 

と述べています。

 

そして、その「炎症」を不必要に起こすきっかけは、活性酸素が増えすぎることで起こる「酸化」にもあると言いますから、「酸化」「糖化」「炎症」の三つはそれぞれ関係し合っているのです。

 

血管を守ることはアンチエイジングのために大切

さらに、辻直樹氏はアンチエイジングのために一番大切なことは何かと訊かれたら、「個人的には「血管を守れ」」と答えるといいます。なぜなら「血管の老化による障害は、臓器を選ばないから」だそうです。そして、以下のようにも述べています。

 

 血管に障害を起こす原因は、細胞レベルで発生する「酸化」「糖化」「炎症」です。とくに糖質が「酸化」することによって起こる、慢性的で持続的な「酸化」から「炎症」へつながる反応は、血管内皮細胞や血管の外膜に大きな影響を与え、機能障害を引き起こし、血流を途絶えさせることになります。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p153

 

そのため、「酸化」「糖化」「炎症」を抑えることが、血管の健康を維持することにもつながり、そのことが「アンチエイジング」にもなるのだと考えられます。

 

なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング

 

「水素」は本当のアンチエイジングの実現に役立つ

このように本当のアンチエイジングを実現させるためには、まず「酸化」「糖化」「炎症」を抑えること大切になってくると考えられるのですが、そのうえでアンチエイジングのために有効だと考えられるのが「水素」だというのです。

 

 人の身体を老化させる大きな敵は、「酸化」「糖化」「炎症」です。これらが細胞そのものを錆びさせ、器としての身体を蝕み、病気や老化へと導く諸悪の根源であることは、少し勉強している医学者であれば、誰もが知っていることです。

 なかでも、もっとも身体に悪影響を与えているのが「活性酸素」です。その活性酸素の解毒に高い有効性を示すのが「水素」であることが、ここ十年で証明されつつあります。「水素」は究極の抗酸化物質であり、細胞レベルの解毒を助ける力を持っています。つまり、「水素治療」を行うことで、身体の「老化」を抑制することが可能だといえるのです。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p24

 

 「水素」が活性酸素の発生を抑えることによって、体内で起こるさまざまな「炎症」が抑止され、組織や細胞、血管などが「糖化」するのを防ぐことができます。体調が悪くなるとき、どこかが痛むとき、体内では「酸化」「糖化」「炎症」が起きています。この三つの劣化作用を放置しておけば、細胞も臓器も老化の一途をたどってしまうわけですが、「水素」を使えば老化を抑制することが可能です。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p6

 

ここまで辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』について述べてきましたが、本当のアンチエイジングを実現させるためには、先程も述べたように、「酸化」「糖化」「炎症」が体内で慢性的に起きてしまうような生活習慣を変えていくことが何より大事だと思われます。

 

そして甘い物の摂り過ぎや過度のストレス、睡眠不足、運動不足など、体内で慢性炎症が起きる要因を出来るだけ取り去ったうえで、さらに体の炎症や老化を防ぐために役立ってくれるのが、「水素水」に含まれている「水素分子」(H₂)であるように感じられるのです。

そもそも水素水とは?

ちなみに「水素水」とは、水素分子(H₂)が豊富に溶け込んでいる水のことですが、この「水素水」はミトコンドリアを活性化し、アンチエイジングにも効果的だとして数年前から話題になっています。

では、なぜ水素水がミトコンドリアを活性化してアンチエイジングにも効果的なのかといえば、水素水には老化の原因である活性酸素フリーラジカル)のうち、特に凶暴な「ヒドロキシルラジカル」を除去する除去する働きがあるとされています。

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

しかし近年は水素水の効果効能が声高に喧伝されたこともあり、水素水や水素分子(H₂)の健康への効果に対しては賛否両論の声があがるようになりました。

現在は水素水ブームは下火になりましたが、私自身は、水素分子がきちんと含まれた水素水や水素サプリメントをうまく利用することは、真のアンチエイジングの実現のために役立つと考えています。

 

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp