アンチエイジングのコツは食べ過ぎを避けて酵素の消耗を防ぐこと。
当ブログでは、慢性炎症・酸化ストレス・糖化を防ぐためのアンチエイジング・デトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回はアンチエイジングのコツは食べ過ぎを避けて酵素の消耗を防ぐことである、ということについて述べていこうと思います。
前回の記事では、「酵素とアンチエイジングの関係」について書きましたが、酵素によって真のアンチエイジングを実現するためには、食べ過ぎを避けることで、体内酵素の消耗を防ぐことが大切になってくるように思われます。
このことに関して、日本の酵素栄養学の第一人者である鶴見隆史氏は、『「酵素の謎」ーなぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか』のなかで、
「一生に一定量しかない酵素が徐々に失われていくのが老化で、尽きる時が死を迎える時です。そのため、酵素の消費は絶対に避けなければならないのです」
「過食を繰り返す肥満者が短命なのは、体内酵素の枯渇が早いからです」
と述べており、その「体内酵素の枯渇」を引き起こす原因のひとつとして、過食による消化不良を挙げています。
つまり、消化不良を起こすほど、食べ物を摂り過ぎてしまうことは、それらの食べ物を消化・分解するために、からだに負担をかけすぎてしまうことを意味するのです。
時々空腹を感じることや、腹八分を心がける食習慣は、アンチエイジングの実現や健康のために必要であるということは、これまでもよく言われてきたことですが、空腹を感じることによって体内のミトコンドリアの数が増えることが、寿命を延ばすことと関係しているようです(参考 太田成男『体が若くなる技術』、日置正人『ミトコンドリア不老術』)。
また、食べ過ぎによる肥満状態は体内の炎症に深く関係しているといわれていますから、時々空腹を感じるようなライフスタイルは、慢性炎症を防ぐことにもつながっていくようにも思われます。
普段から腹八分を心がけることはアンチエイジングのために大切
ちなみに以前の記事で、「本当のアンチエイジングは引き算」ということについても述べましたが、酵素に関しても、食べ物やサプリメントによって酵素を増やすよりも先に、日頃から過食を避け、腹八分を心がけるような生活習慣が大切になってくるように思うのです。
しかし腹八分を心がける食習慣が、健康長寿という意味でのアンチエイジングにつながるとはいえ、ダイエットや美容目的のために、「食べないこと」や「断食(ファスティング)」を徹底するのは、注意した方が良いと思われます。
なぜなら、肥満症の人は体内が慢性炎症状態のうえ、寿命が短いといわれますが、痩せ過ぎの人も早死にするリスクがあると言われているからです。
アンチエイジングにしろ、ダイエットにしろ、ファスティング(断食)にしろ、流行りの健康法だからといって、自分の身体がひどいストレスを感じる程、極端に徹底して行うことは、やはり避けた方が良いのかもしれません。
いつまでも若々しく元気でいるための、本当のアンチエイジングを実現のためには、巷に流布している様々な健康情報や科学的根拠に惑わされず、何事も、自分のからだの調子が良い、生きていることが気持ちが良いと思えるように、自分のからだと相談しながら行っていくのが良さそうです。