慢性炎症・酸化ストレス・糖化を防ぐアンチエイジング・デトックス・ダイエット

慢性炎症・酸化ストレス・糖化を防ぐためのアンチエイジング・デトックス・ダイエット方法について書いています。

ストレスがリーキーガット症候群と慢性炎症を引き起こす。

当ブログでは、慢性炎症酸化ストレス糖化を防ぐためのアンチエイジングデトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回はストレスがリーキーガット症候群と慢性炎症を引き起こす、ということについて述べてみたいと思います。

 

前回は、腸内環境の改善によるストレス対策が慢性炎症を抑える、ということについて書きましたが、近頃は、ストレスなどが原因で腸管からバクテリアやウイルス、化学物質などが体内から流れ出してしまう「リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)」が、慢性炎症の原因になるとして問題視されています。

そのため、ストレスによる体内の炎症を抑えるためには、腸内環境に目を向け、腸を大切にすることが非常に重要になってくるのです。

 

ちなみにこの「リーキーガット症候群」とは、腸管のバリア機能が弱まることで、細菌や未消化のタンパク質など、様々なものが血液中に入りこむ事態のことです。

必要以上にストレスを感じることなどによって、腸内環境が悪化したり、腸内細菌のバランスが崩れてしまったりすると、腸管のバリア機能が低下して、細菌や未消化のタンパク質などの異物の体内への侵入を許してしまうというのです。

 

 腸粘膜バリア機能の破綻は免疫系の制御異常を引き起こして、炎症性腸疾患、食物アレルギー、経粘膜感染症など、さまざまな疾患の発症の原因となります。近年、患者数が増加し続けている潰瘍性大腸炎やクロ―ン病などの炎症性腸疾患も、腸管のバリア機能が原因の一つとして考えられています。

 また最近では、「リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)」も問題になることが多くなってきました。(藤田紘一郎『腸内細菌が家出する日』p163~164

 

腸内細菌が家出する日

 

 ストレスなどによって、そこを通ってからだに悪影響を及ぼすものが腸管の血管内に入りこみ、血液へと流れ込むことで全身に回ってしまうのです。要するに、からだにもともと備わっていたバリア機能がすっかり弱まってしまうわけです。

 こうなると、便秘や下痢などを起こしやすくなるのはもちろん、やがてその影響は全身に及びます。血液に流れ込んだ細菌や真菌(カビ)、化学物質などが肝臓にたどり着き、まず肝機能が落ちます。さらに人によっては、アレルギー疾患や関節炎、疲労感やうつ、頭痛、肥満などが表れてくるのです。(熊沢義雄『「慢性炎症」を抑えなさい』p84

 

リーキーガット症候群を防ぐにはストレス対策と腸内環境の改善が大切

「腸もれ」とも呼ばれる「リーキーガット症候群」は、からだのなかで炎症を引き起こすことにつながり、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、さらには膠原病などの難病とも関係してくるとされています。

 

したがって、リーキーガット症候群を防いで余計な異物が体内に入りこまないようにするためには、味噌やヨーグルトなどの発酵食品をはじめとした有用菌が含まれた食品である「プロバイオティクス」や、善玉菌のエサになる食物繊維などが含まれた「プレバイオティクス」によって腸内細菌のバランスを整え、腸内環境を良くしていく食習慣をもつことが大変重要になってくるのです。

 

腸内環境の改善でストレス対策

腸内環境の改善でストレス対策

 

またリーキーガット症候群を防ぐには日頃からのストレス対策が必要になりますが、実は腸内環境の改善を行うこと自体、ストレス対策になるのです(詳しくは以下の記事を参照してください)。

 

enshou-stress.hatenablog.jp

 

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