抗酸化・抗炎症・抗糖化のための食事でアンチエイジング
当ブログでは、慢性炎症・酸化ストレス・糖化を防ぐためのアンチエイジング・デトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回は抗酸化・抗炎症・抗糖化のアンチエイジングな食事が慢性炎症を防ぐということについて述べていきたいと思います。
慢性炎症を防ぎ、アンチエイジングを実現するための抗酸化・抗炎症・抗糖化の食事のポイントとしては、以下が挙げられます。
慢性炎症・酸化ストレス・糖化はどれも老化を促す原因になりますが、その老化を防ぐためのアンチエイジングを実現するには、毎日の食事が何よりも重要になってきます。
そして全身の若々しさを保つためには、野菜や果物から、ビタミン類やミネラル類、食物繊維、ファイトケミカルを積極的に摂っていったほうが良いと考えられます。
ビタミンやミネラルは、新陳代謝を良くするために必要な栄養素ですし、食物繊維は腸内細菌のバランスを整え、腸内環境を改善するために必要です。
また、野菜や果物に多く含まれるファイトケミカル・ポリフェノールには、活性酸素による細胞の老化を防ぐ「抗酸化作用」や「抗炎症作用」があります。
さらに「糖化」によって体内に糖化タンパク質のなれの果てである「AGE」が増えてしまうことも、老化の原因になるとされていますので、ごはんやパン、甘いお菓子、人工甘味料などの摂り過ぎによって、体の中がたくさんの糖で満たされるのは避けた方が良いと考えられます。そしてそのためには、適度に糖質制限を行うことも必要になってきます。
それに加えて、腸内環境の悪化は老化や慢性炎症の原因になりますので、味噌や納豆などの発酵食品や食物繊維を摂ることで、日頃から腸内環境を整えていくことも大切になってきます。
アンチエイジングのための食習慣とは?
ちなみに医学博士の根来秀行氏による『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』のなかでは、「若さと美しさを保つ食習慣」として、
- 「カロリーリストリクションを実践する」
- 「インスリンを低く保ち、炭水化物は低GIと後回し摂取を」
- 「若さを保つ抗酸化食材を摂る。目印はカラフルな色」
- 「免疫力アップの食材を摂る」
- 「ビタミン・ミネラルで美肌に」
の五つが挙げられています。
このうちの「カロリーリストリクション」とは、根来氏によれば、
「タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルをはじめ、私たちの体に必要不可欠な栄養分はバランスよく十分に網羅した上で、毎日の総摂取カロリーを一般的な標準摂取カロリーの7割程度に制限する方法」
だといいます。
このアンチエイジングのための「カロリーリストリクション」の考え方は、老化を促す<慢性炎症>を防ぐための、抗酸化・抗炎症・抗糖化のための食事の方法と合致するように感じます。
ファイトケミカルやポリフェノールには抗酸化・抗炎症作用がある
さらに、抗酸化・抗炎症のための食事として注目したいのは、ファイトケミカルやポリフェノールの存在です。
ファイトケミカルには、β‐カロテン、リコピン、アスタキサンチン、ルテインなどのカロテノイド類や、アントシアニン、イソフラボン、ケルセチン、へスぺリジンなどのポリフェノール類がありますが、これら、野菜や果物に含まれている化学成分の一部には、抗炎症作用をもつものもあります。
このことに関しては医学博士の熊沢義雄氏も、『慢性炎症を抑えなさい』のなかで、
ポリフェノールの多くは、強力な抗炎症作用と抗酸化作用をお持ち、種類によってそれぞれ、血液の流れをよくする、脂肪や糖の吸収を抑制する、腸内環境をよくする、殺菌作用、肝機能の向上など、さまざまな力を持っていることが、近年の研究により続々と判明しています。(熊沢義雄『「慢性炎症」を抑えなさい』p171)
と述べています。
炎症を抑えるのに注目のポリフェノールとは?
特に熊沢氏が炎症の抑制のために注目しているポリフェノール(フラボノイド)は、玉ねぎの皮に多く含まれている「ケルセチン」、みかんの皮に多く含まれている「ヘスペリジン」、お茶に含まれているカテキンやタンニンなどです。
また「最近になって、ぶどうに含まれるオレアノール酸というファイトケミカルの一種に、高い抗炎症作用、抗糖尿病作用、抗ガン作用などがある」ことが分かったといいます。
以上、ここまで慢性炎症を防ぎ、アンチエイジングを実現するための食事について述べてきましたが、抗酸化・抗炎症・抗糖化を目的とした食事は老化を防ぐアンチエイジングの実現にダイレクトにつながっていくと考えられます。