糖化の原因「AGE」を防ぐための生活習慣とは?
当ブログでは、慢性炎症・酸化ストレス・糖化を防ぐためのアンチエイジング・デトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回は糖化の原因「AGE」を防ぐための生活習慣について述べてみたいと思います。
前回の記事では、終末糖化産物「AGE」とは何かについて書いてきました。
たとえば医学博士の熊沢義雄氏は、『「慢性炎症」を抑えなさい』のなかで、
「AGEは細胞を刺激し、「問題が起きているので、みなさん集まってください!」というお知らせであるサイトカインをあたりに発信させて、炎症を引き起こしてしまう」
と述べており、「AGEは、私たちの体内で炎症を起こす大きな要因のひとつ」だとしていますが、その「AGE」によって炎症が起こることが、体内の老化はもちろんのこと、糖尿病、認知症といった生活習慣病の発症などに密接に結びついていると考えられるのです。
したがって、「AGE」対策、すなわち「抗糖化」を行うことは、アンチエイジングのために必須になってくるのです。
では、糖化の原因「AGE」を防ぐための生活習慣とはどのようなことが挙げられるでしょうか?
ここでは、AGE研究の第一人者である医学博士の山岸昌一氏の『老けたくなければファーストフードを食べるな』のなかから、簡単に、「AGE」を防ぐための生活習慣のポイントをまとめてみたいと思います。
「AGE」による糖化を防ぐための生活習慣のポイント
- 私たちは毎日の食生活のなかでAGEを体内に取りこんでおり、「食品中の七%のAGEが体内にとりこまれる」が、「調理の仕方によってAGEの量が違ってくる」。
- 「焼いたり、油で揚げたりするとAGEの量は格段に増える」が、「一般に生で摂取すればAGEの量は少なく、鍋物や水炊き」は次に少ない。
- 甘みづけに果糖とフルクトースコーンシロップが使われている最近の清涼飲料水には要注意。なぜなら「ブドウ糖に比べ体内で一〇倍も速くAGEをつくる」からである。また、ポテトチップスもAGEを大量に含む食品なので避けるようにする。
また、次に挙げる「糖化」を防ぐための生活習慣は、最近よく言われるようになった血糖値を急激に上げないための糖質制限の方法と共通してくるように思います。
- 血糖値が急激に上がるのを避けるために、食事は「ゆっくり時間をかけて食べる」。早食い、どか食いはしないようにする。
- 食べ物は単体ではなく、組み合わせて食べるようにする。また、食べる順番にも気をつけ、野菜サラダを先に食べるようにする。
- 納豆やオクラ、ヤマイモなどのネバネバした食べ物や、海藻、こんにゃくなどは、「食べ物の腸への移動を遅らせ、血糖値を上げにくい」。
- 血糖値を上げにくい「低GI食品」はオススメだが、それにこだわりすぎず、栄養をバランスよくとることが大切。
以上、山岸昌一氏の『老けたくなければファーストフードを食べるな』から、ささやかながら糖化の原因「AGE」を防ぐための生活習慣をいくつか挙げてみましたので、AGEの蓄積を防ぐ抗糖化のためのアンチエイジングを実現するために、よろしければ参考にしてみてください。