慢性炎症・酸化ストレス・糖化を防ぐアンチエイジング・デトックス・ダイエット

慢性炎症・酸化ストレス・糖化を防ぐためのアンチエイジング・デトックス・ダイエット方法について書いています。

水素分子(H₂)と水素水のアンチエイジング効果とは?

当ブログでは、慢性炎症酸化ストレス糖化を防ぐためのアンチエイジングデトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回は水素分子(H₂)と水素水のアンチエイジング効果について述べていきたいと思います。

 

前回は、辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』を紹介しながら、炎症や酸化、糖化を防ぐための本当のアンチエイジングについて考えてみました。

enshou-stress.hatenablog.jp

 

また、本当のアンチエイジングを実現させるためには、闇雲にサプリメントなどをプラスするのではなく、まずは引き算をして本当に必要ではないものは減らしていくことが大切だということについて書きました。

 

そして、自分にとって本当に必要なものではないものを減らしたり、老化の原因になる活性酸素が増える要因をなるべく避けた上で、アンチエイジングのために役立ってくれると考えられるのが、水素水に含まれている「水素分子(H₂)」なのです。

 

では、なぜ「水素分子(H₂)」がアンチエイジングに効果的なのかといえば、その理由は水素分子(H₂)には老化の原因である活性酸素を除去する働きがあるからです。

ちなみに活性酸素とはフリーラジカルの一種ですが、フリーラジカルは、ミトコンドリアが「ATP」と呼ばれるエネルギー通貨を生み出す際に、どうしても生じてしまうものです。

 

また、酸素が電子を吸収する毎に、「スーパーオキシドラジカル」、「過酸化水素」、そして格段に酸化力が強いとされる「ヒドロキシルラジカル」と、だんだん過激な活性酸素になっていき、細胞内の遺伝子を傷つけてしまいます。

しかし活性酸素は「善玉」と呼ばれるような、免疫力を維持するために必要不可欠なものも存在しているため、一概に悪者扱いするわけにはいきません。

 

ところが、「ヒドロキシルラジカル」に関しては、「スーパーオキシドラジカル」の100倍もの酸化力を持つとも言われ、「悪玉」の活性酸素として、遺伝子や細胞膜を傷つける主な原因になっています。

 

そして、そこで活躍するのが水素分子(H2)なのです。

 

水素分子(H2)は、細胞内の必要な場所に素早く到達して、悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去するという特質があることが、日本医科大学教授の太田成男氏の研究チームによって明らかになったのです。ちなみに太田成男氏は、ミトコンドリアの研究者としてよく知られています。

 

水素分子(H₂)が悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去してくれる

ヒドロキシルラジカル」のような悪玉の活性酸素ミトコンドリアの機能低下の原因にもなりますから、もし水素によってヒドロキシルラジカルだけが除去されれば、その分、ミトコンドリアも元気に活動できるようになると考えられるのです。

このミトコンドリアフリーラジカル活性酸素アンチエイジングの関係については、以前の記事で述べましたが、水素分子(H₂)が含まれる水素水がアンチエイジングに効果的だと言われる理由は、水素分子(H₂)が悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去してくれるという点にあるのです。

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

ヒドロキシルラジカル」といった悪玉の活性酸素は、「酸化ストレス」や「炎症」の問題を引き起こすと考えられますが、この点について辻直樹氏が『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』のなかで、

 

 人の身体を老化させる大きな敵は、「酸化」「糖化」「炎症」です。これらが細胞そのものを錆びさせ、器としての身体を蝕み、病気や老化へと導く諸悪の根源であることは、少し勉強している医学者であれば、誰もが知っていることです。

 なかでも、もっとも身体に悪影響を与えているのが「活性酸素」です。その活性酸素の解毒に高い有効性を示すのが「水素」であることが、ここ十年で証明されつつあります。「水素」は究極の抗酸化物質であり、細胞レベルの解毒を助ける力を持っています。つまり、「水素治療」を行うことで、身体の「老化」を抑制することが可能だといえるのです。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p24

 

と述べている点は注目に値します。

 

f:id:kikawa8135:20180130133521j:plain

 

水素水はアンチエイジングや健康長寿のために役立つ

もちろん、水素水の効果効能に関する科学的エビデンスはまだ100%といえるほど十分ではないですし、マスメディアによって水素水の効能が喧伝されたことによって賛否両論の意見もあります。

 

しかし、辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』だけではなく、太田成男氏の『ここまでわかった 水素水最新Q&A 続・水素水とサビない身体』や、深井有氏の『水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線』などの書籍を読んだ限りでは、水素水の効果効能は使い方次第でアンチエイジングのために大変役立ってくれると私自身は思います。

 

水素水の効果はアンチエイジングのために役立ってくれる

 

また、水素分子の効果効能が生活習慣病の予防や健康長寿のために大きく貢献するのであれば、水素水の効果を最初から「インチキ」や「トンデモ」だと思い込んでいる一部の人たちによって、水素水が一過性のブームとして終わらせられてしまうのは非常にもったいないことだと感じます。

 

 

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

 

本当のアンチエイジングは引き算―『なぜ水素で細胞から若返るのか』

当ブログでは、慢性炎症酸化ストレス糖化を防ぐためのアンチエイジングデトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回は辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』を紹介しながら、炎症や酸化、糖化を防ぐための本当のアンチエイジングについて考えていきたいと思います。

 

なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング

 

この辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』は、正しい「アンチエイジング」や本当の「アンチエイジング」というものを考えさせられる一冊だといえます。

誰でも老化を防ぎ、いつまでも美しく健康でありたいと願うのかもしれませんが、そのために、いつもの生活習慣に加えて、サプリメントの摂取などいろいろなことをやってしまいがちになります

 

しかし、『なぜ水素で細胞から若返るのか』の著者である辻直樹氏が考える「アンチエイジング」とは、普段の生活に単にサプリメントなどをプラスしていく足し算ではなく、余計なもの、不必要なものを最初に減らしたうえで、必要なものだけをプラスしていくことだといいます。

 

 私が行なっているアンチエイジングは、病気にさせる、あるいは老化を促進させるものを身体から抜く、「ディフェンスの治療」からスタートします。身体にとって不要なもの、害になるものを解毒したうえで、その人にとって必要なものをプラスするという考えです。解毒するためには、食べ物や生活習慣を変える必要性があります。そのうえで、解毒にも有効だとされている「水素」を利用するのです。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p36

 

つまり、「アンチエイジング」とは最初に引き算を行ない、そのあとに足し算をすることだと述べているのです。そして『なぜ水素で細胞から若返るのか』というタイトルが示す通り、体内に溜まった不要なものをデトックスしたうえで、アンチエイジングのために採り入れることが有効なのが、「水素」なのだというのです。

 

なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング

辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』PHP新書

 

「酸化」「糖化」「炎症」を防ぐ生活習慣でアンチエイジング

しかし、水素の抗酸化作用やアンチエイジング効果や、近年流行りの「水素水」の効果効能のことよりも、「酸化」「糖化」「炎症」を防ぐことが、老化を防ぐこと、すなわちアンチエイジングにつながっていくということが述べられている点は注目に値します。

 

この「酸化」「糖化」「炎症」については当ブログでこれまで述べてきましたが、このうち「糖化」については、

 

「血液中に余分な糖分があると、体内のタンパク質に糖や脂質が結びつき、タンパク質を変性させ、蛋白糖化反応最終生成物である「AGE(終末糖化産物)」をつくり出してしまう」

 

としています。

 

「酸化」「糖化」「炎症」の三つは関係し合っている

また、「炎症」に関しては、

 

「AGEは臓器や組織だけでなく、細胞一つひとつに間接的に悪影響を与えます。細胞の表面には、外からの情報を受けとる役目をする「RAGE(終末糖化産物受容体)」と呼ばれるアンテナがあり、その働きによって「サイトカイン」が活発化し、免疫反応によって「炎症」がおこるという仕組みです。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p53

 

と述べています。

 

そして、その「炎症」を不必要に起こすきっかけは、活性酸素が増えすぎることで起こる「酸化」にもあると言いますから、「酸化」「糖化」「炎症」の三つはそれぞれ関係し合っているのです。

 

血管を守ることはアンチエイジングのために大切

さらに、辻直樹氏はアンチエイジングのために一番大切なことは何かと訊かれたら、「個人的には「血管を守れ」」と答えるといいます。なぜなら「血管の老化による障害は、臓器を選ばないから」だそうです。そして、以下のようにも述べています。

 

 血管に障害を起こす原因は、細胞レベルで発生する「酸化」「糖化」「炎症」です。とくに糖質が「酸化」することによって起こる、慢性的で持続的な「酸化」から「炎症」へつながる反応は、血管内皮細胞や血管の外膜に大きな影響を与え、機能障害を引き起こし、血流を途絶えさせることになります。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p153

 

そのため、「酸化」「糖化」「炎症」を抑えることが、血管の健康を維持することにもつながり、そのことが「アンチエイジング」にもなるのだと考えられます。

 

なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング

 

「水素」は本当のアンチエイジングの実現に役立つ

このように本当のアンチエイジングを実現させるためには、まず「酸化」「糖化」「炎症」を抑えること大切になってくると考えられるのですが、そのうえでアンチエイジングのために有効だと考えられるのが「水素」だというのです。

 

 人の身体を老化させる大きな敵は、「酸化」「糖化」「炎症」です。これらが細胞そのものを錆びさせ、器としての身体を蝕み、病気や老化へと導く諸悪の根源であることは、少し勉強している医学者であれば、誰もが知っていることです。

 なかでも、もっとも身体に悪影響を与えているのが「活性酸素」です。その活性酸素の解毒に高い有効性を示すのが「水素」であることが、ここ十年で証明されつつあります。「水素」は究極の抗酸化物質であり、細胞レベルの解毒を助ける力を持っています。つまり、「水素治療」を行うことで、身体の「老化」を抑制することが可能だといえるのです。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p24

 

 「水素」が活性酸素の発生を抑えることによって、体内で起こるさまざまな「炎症」が抑止され、組織や細胞、血管などが「糖化」するのを防ぐことができます。体調が悪くなるとき、どこかが痛むとき、体内では「酸化」「糖化」「炎症」が起きています。この三つの劣化作用を放置しておけば、細胞も臓器も老化の一途をたどってしまうわけですが、「水素」を使えば老化を抑制することが可能です。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p6

 

ここまで辻直樹氏の『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』について述べてきましたが、本当のアンチエイジングを実現させるためには、先程も述べたように、「酸化」「糖化」「炎症」が体内で慢性的に起きてしまうような生活習慣を変えていくことが何より大事だと思われます。

 

そして甘い物の摂り過ぎや過度のストレス、睡眠不足、運動不足など、体内で慢性炎症が起きる要因を出来るだけ取り去ったうえで、さらに体の炎症や老化を防ぐために役立ってくれるのが、「水素水」に含まれている「水素分子」(H₂)であるように感じられるのです。

そもそも水素水とは?

ちなみに「水素水」とは、水素分子(H₂)が豊富に溶け込んでいる水のことですが、この「水素水」はミトコンドリアを活性化し、アンチエイジングにも効果的だとして数年前から話題になっています。

では、なぜ水素水がミトコンドリアを活性化してアンチエイジングにも効果的なのかといえば、水素水には老化の原因である活性酸素フリーラジカル)のうち、特に凶暴な「ヒドロキシルラジカル」を除去する除去する働きがあるとされています。

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

しかし近年は水素水の効果効能が声高に喧伝されたこともあり、水素水や水素分子(H₂)の健康への効果に対しては賛否両論の声があがるようになりました。

現在は水素水ブームは下火になりましたが、私自身は、水素分子がきちんと含まれた水素水や水素サプリメントをうまく利用することは、真のアンチエイジングの実現のために役立つと考えています。

 

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

アンチエイジングとミトコンドリアの関係とは?

当ブログでは、慢性炎症酸化ストレス糖化を防ぐためのアンチエイジングデトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回はアンチエイジングミトコンドリアの関係について述べていきたいと思います。

 

これまで慢性炎症・酸化・糖化を抑えるためのアンチエイジングについて述べてきましたが、その「アンチエイジング」とは何かについて考えるためには、細胞内の「ミトコンドリア」の存在は避けて通ることができません。

 

なぜなら、前回の記事では「フリーラジカルアンチエイジングの関係」について書きましたが、かなり大ざっぱにいえば、体の老化とは、フリーラジカルが与えるミトコンドリアへの影響だと言えるからです。

そのため慢性炎症の予防だけではなく、真のアンチエイジングを実現するためには、フリーラジカル対策が必要不可欠なのだということは、前回の記事でも述べました。

 

enshou-stress.hatenablog.jp

 

では、アンチエイジングミトコンドリアはどのように関わっているのでしょうか?

例えば、医学博士の日置正人氏は『ミトコンドリア不老術』のなかで、以下のように述べています。

 

 アンチエイジングとはある意味、生命を維持し続けることですから、生命維持のためにはできる限りエネルギーを獲得し続けなければなりません。自動車ならガス欠でも止まってしまうだけで、まだガソリンを補給すればすぐにでも動くことができます。しかし私たちの細胞は、エネルギーが途絶えるとすぐに死んでしまうのです。

 そのためエネルギーが途切れないような仕組みが細胞には備わっています。

 それが解糖と呼吸です。私たちはこの2つの異なった方法でエネルギーを獲得しています。なかでも大量のエネルギーを得ることができる呼吸は、エネルギーを獲得し続けるには最適の方法です。そしてこの呼吸をおこなっているところが細胞質にあるミトコンドリアなのです。(日置正人『ミトコンドリア不老術』p26~27

 

ミトコンドリア不老術

 

また、根来秀行氏の『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』のなかでも、

 

ミトコンドリアとは、人や動物のすべての細胞の中でエネルギーを作り出す、とても重要な細胞内小器官です。いってみれば、細胞内のエネルギー製造所です」

 

ミトコンドリアは各細胞の中に数百個存在します。このミトコンドリアが老化、アンチエイジングを考えるにあたって、とても大切なポイントになります」

 

と簡潔に述べられています。

 

さらに、

 

 ミトコンドリアは私たちが呼吸で吸った酸素を、食べ物から取り出された水素と反応させて、その際に発生するエネルギーを使って、ATP(アデノシン三リン酸)という物質を合成します。ATPは私たちの体のエネルギー通貨のようなもので、私たちが運動して筋肉を使う時、体の神経細胞が興奮する時、内臓で代謝を行う時などにエネルギーとして消費されます。ただし、ATPはお金のように細胞内に貯めておくことはできません。そこで、ミトコンドリアは常にATPの必要量に応じ、水素や酸素の反応速度を調節してエネルギーとなるATPを産生します。(根来秀行『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』p27~28

 

 一方で、このミトコンドリアからは自然の営みの中で、活性酸素、つまりフリーラジカルが発生します。このフリーラジカルは、何とミトコンドリア自身をも攻撃してしまうのです。年を重ねると、ミトコンドリアから産生されるフリーラジカルが増加し、そのフリーラジカルは同じ細胞だけでなく、周辺の細胞へと行きわたり、細胞機能全体に悪影響を及ぼすことになります。まさに悪循環です。

 そして、ついに耐え切れなくなった細胞は死んでしまい、脱落してしまいます。こうして徐々に細胞が脱落することが老化の原因となるのです。(根来秀行『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』p28~29

 

としています。

 

身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則

本当のアンチエイジングの実現にミトコンドリアは必要不可欠

そして、

 

「過度な運動を続けたり、過食を続けたりすることは、大量のエネルギーを必要とするため、ミトコンドリアをフルに稼働させることになってしまいます。その分、同時に大量のフリーラジカルも産生され、体を老化させる方向に向かわせてしまうわけです。運動のし過ぎは体に悪いとか、食事は腹八分目が体には良い、といわれるのはこのためなのです」

 

と根来秀行氏は述べています。

 

つまり、余計な体の老化を防ぎ、健康で長生きするという意味での本当の「アンチエイジング」を実現するためには、ストレスによって大量のフリーラジカルが産生されるのを避け、細胞内のミトコンドリアを大事にするような生活習慣が大切になってくるのです。

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

 

enshou-stress.hatenablog.jp

 

 

 

フリーラジカルとアンチエイジングの関係とは?

当ブログでは、慢性炎症酸化ストレス糖化を防ぐためのアンチエイジングデトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回はフリーラジカルアンチエイジングの関係について述べていきたいと思います。

 

老化の原因になる「酸化」「炎症」「糖化」には、どれも「ストレス」が関係していますが、その「ストレス」にはフリーラジカルフリーラジカルの一種である「活性酸素が関わってきます。

したがって、老化を防ぐ「アンチエイジング」を真に実現させたいならば、「フリーラジカル」対策が必要になるのです。

そして、このフリーラジカルは増えすぎてしまうと、エネルギー産生に関わる細胞内の「ミトコンドリア」に悪影響を及ぼしてしまいます。

enshou-stress.hatenablog.jp

 

このフリーラジカルについて、医学博士の根来秀行氏は、『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』のなかで、

 

 フリーラジカルとは、老化の引き金となる体の酸化(さび)を引き起こす犯人なのです。酸化反応はある種の原子や分子によって引き起こされますが、酸化反応を引き起こす原子や分子のことをフリーラジカルと呼びます。(根来秀行『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』p29)

 

 フリーラジカルは細胞の表面を囲む細胞膜を攻撃し、細胞膜の主成分である脂質を酸化します。同時にアラキドン酸という物質を作り出し、これに続いて多くの炎症性物質が産生され、さらなるフリーラジカルが細胞内で発生する悪循環に陥ります。細胞内外での酸化は細胞の機能を損なうことになり、それが積み重なると老化をもたらします。(根来秀行『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』p30)

 

と述べています。

そして、肌のしわやシミ、加齢臭の原因はフリーラジカルであり、動脈硬化やがんもフリーラジカルの仕業であるとしています。

 

身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則

アンチエイジングによって慢性炎症を抑えるためにはフリーラジカルを発生させる<ストレス>への対策が重要

フリーラジカル活性酸素が細胞の老化や万病の原因になるため、アンチエイジングの敵であるということは、これまで書籍やテレビ番組などで何度も言われてきたことであり、今さら言われなくても分かっていると思われる方も多くいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、近年、問題になっている「酸化」や「糖化」による「慢性炎症」にも、フリーラジカル活性酸素が深く関わっていると考えられるため、アンチエイジングによって慢性炎症を抑えるためには、過度のフリーラジカル活性酸素を発生させる<ストレス>への対策が非常に重要になるのです。

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

 

日光浴によるビタミンDとメラトニンが慢性炎症を抑える

当ブログでは、慢性炎症酸化ストレス糖化を防ぐためのアンチエイジングデトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回は日光浴によるビタミンDとメラトニンが慢性炎症を抑えるということについて述べていきたいと思います

 

慢性炎症は老化を加速させますが、ビタミンDやホルモンの一種であるメラトニンは、慢性炎症を抑える働き・抗炎症作用や細胞の老化を防ぐ抗酸化作用をもつとされています。

ビタミンDは、カルシウムの吸収を促すだけではなく、炎症や免疫の調節、皮膚の健康維持などにも関わっているといいます。

また、眠りを促すホルモンとして知られている「メラトニン」には、フリーラジカル活性酸素を消去し、老化を防ぐ強い抗酸化作用があるとされています。

 

ビタミンDもメラトニンも太陽の光を浴びる日光浴によって作られる

 

ビタミンDもメラトニンも、太陽の光を浴びる日光浴によって体内で作られますので、慢性炎症を抑えるためには、1日に10~20分程度、日焼け止めを塗らず、直接肌に日光を当てることが大切になってきます。

 

もちろん、真夏は日差しが強すぎますので、ビタミンDもメラトニンの生成や肌の健康のためとはいえ、皮膚が焼けるほどの紫外線を長時間浴び続けることは良くありません。

そのため、季節ごとに日差しの強さを鑑みながら日光浴を行う必要がありますが、免疫力を高めて慢性炎症を抑えるためには、紫外線を理由に太陽の光をむやみやたらと避けるのではなく、適度に日光浴を行う習慣をもったほうが良いと考えられます。

 

また、パソコンやスマートフォンなどが発せられる「ブルーライト」を夜に浴びると、メラトニンが分泌されにくくなるので、夜遅くまでパソコンやスマートフォンの画面を見続けるのは避けた方が良いといわれています。

さらに、夜の明かりは白色のLED照明ではなく、暖かな感じがする電球色に変えてみるのも入眠のためにお勧めです。

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

 

アンチエイジングのための運動で慢性炎症を抑えるには?

当ブログでは、慢性炎症酸化ストレス糖化を防ぐためのアンチエイジングデトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回はアンチエイジングのための運動で慢性炎症を抑える方法について述べていきたいと思います。

 

「運動」は老化を抑えるアンチエイジングを実現させたりするのに効果的だとされています。

たとえば医学博士の根来秀行氏は、運動がアンチエイジングのためのホルモンの分泌と関わっているとして、

 

 運動は体内のホルモン分泌に少なからず影響を及ぼします。ハーバード大学などの研究によると、運動をしている人では成長ホルモンやテストステロン、デヒドロエピアンドロステロンなど、若さを保つのに重要なアンチエイジング・ホルモンの分泌が明らかに高値を示します。(根来秀行『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』p132

 

と述べています。

 

また、適度な運動を行うことはストレス解消に最適だといわれますが、運動によってストレスがなくなるということは、からだで起こっている酸化ストレスや慢性的な炎症が抑えられるということでもあるのです。

そのため軽いジョギングなどの運動を行う習慣をもつことによって日頃から爽快感を味わうにすることは、老化を促す酸化ストレスや慢性炎症を抑えるための対策にもなると考えられます。

 

軽いジョギングなどの運動で慢性炎症対策

軽いジョギングなどの運動で慢性炎症対策

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

 

アンチエイジングのためには運動のしすぎに要注意

しかし息切れするような激しい運動は、活性酸素によって酸化ストレスが増してしまい、炎症の原因にもなりますので、逆効果になります。そのため、体が爽快感ではなく、ひどい疲れを感じるほどに身体を酷使する運動を行うことには注意が必要です。

このことに関して、例えば、医学博士の熊沢義雄氏は、

 

「ちょっとキツイなと感じる程度の運動ではなく、限界を感じるような激しい運動をすると、筋肉細胞から炎症性のサイトカインがどんどん分泌されてしまうために、マイナスの影響のほうがはるかに大きくなってしまうのです。」

 

と述べています(参考『慢性炎症を抑えなさい』)。

 

慢性炎症を抑えなさい

 

慢性炎症を抑えるための運動とは?

では、慢性炎症を抑えるための運動とはどのようなものが理想的なのでしょうか?

一般的に1日に30分程度、軽いジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行うことは、炎症を抑えるのに効果的だといわれています。

また、少し体に負荷をかけるトレーニングと、ゆっくりとしたトレーニングを交互に行うサーキットトレーニングを行うことは、細胞内のミトコンドリアを増やして体内の抗酸化力を高めるのに有効だとされています。

先ほどの熊沢義雄氏も『慢性炎症を抑えなさい』のなかで、「炎症に強いからだを作るためには、少しキツイと感じる程度の運動を、無理せず、週に2~3回、習慣的に続けましょう」としています。

 

以上ここまで「アンチエイジングのための運動で慢性炎症を抑えるには?」ということについて書いてきましたが、運動はアンチエイジングの実現と慢性炎症を抑えるために必要なことです。

そのため、からだが爽快感を感じるようなゆっくりとしたジョギングなどの有酸素運動を自分なりに見つけて習慣的に続けることが大切です。

しかし、運動で老化の原因になる慢性炎症を抑えるためには、ぐったりと疲れてしまうような激しい運動のしすぎにはくれぐれも要注意なのです。

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

抗酸化・抗炎症・抗糖化のための食事でアンチエイジング

当ブログでは、慢性炎症酸化ストレス糖化を防ぐためのアンチエイジングデトックス・ダイエット方法について書いていますが、今回は抗酸化・抗炎症・抗糖化のアンチエイジングな食事が慢性炎症を防ぐということについて述べていきたいと思います。

 

慢性炎症を防ぎ、アンチエイジングを実現するための抗酸化・抗炎症・抗糖化の食事のポイントとしては、以下が挙げられます。

 

  • ポリフェノールが豊富な野菜や果物を積極的に摂る
  • 糖質を摂り過ぎないよう適度に糖質制限を行う
  • 発酵食品や食物繊維などで腸内環境を改善する

 

慢性炎症・酸化ストレス・糖化はどれも老化を促す原因になりますが、その老化を防ぐためのアンチエイジングを実現するには、毎日の食事が何よりも重要になってきます。

そして全身の若々しさを保つためには、野菜や果物から、ビタミン類やミネラル類、食物繊維、ファイトケミカルを積極的に摂っていったほうが良いと考えられます。

 

ビタミンやミネラルは、新陳代謝を良くするために必要な栄養素ですし、食物繊維は腸内細菌のバランスを整え、腸内環境を改善するために必要です。

また、野菜や果物に多く含まれるファイトケミカルポリフェノールには、活性酸素による細胞の老化を防ぐ「抗酸化作用」や「抗炎症作用」があります。

 

野菜や果物に多く含まれるファイトケミカルには細胞の老化を防ぐ「抗酸化作用」や「抗炎症作用」

 

さらに「糖化」によって体内に糖化タンパク質のなれの果てである「AGE」が増えてしまうことも、老化の原因になるとされていますので、ごはんやパン、甘いお菓子、人工甘味料などの摂り過ぎによって、体の中がたくさんの糖で満たされるのは避けた方が良いと考えられます。そしてそのためには、適度に糖質制限を行うことも必要になってきます。

 

それに加えて、腸内環境の悪化は老化や慢性炎症の原因になりますので、味噌や納豆などの発酵食品や食物繊維を摂ることで、日頃から腸内環境を整えていくことも大切になってきます。

 

アンチエイジングのための食習慣とは?

ちなみに医学博士の根来秀行氏による『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』のなかでは、「若さと美しさを保つ食習慣」として、

 

  1. 「カロリーリストリクションを実践する」
  2. 「インスリンを低く保ち、炭水化物は低GIと後回し摂取を」
  3. 「若さを保つ抗酸化食材を摂る。目印はカラフルな色」
  4. 「免疫力アップの食材を摂る」
  5. 「ビタミン・ミネラルで美肌に」

 

の五つが挙げられています。

 

身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則

 

このうちの「カロリーリストリクション」とは、根来氏によれば、

 

「タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルをはじめ、私たちの体に必要不可欠な栄養分はバランスよく十分に網羅した上で、毎日の総摂取カロリーを一般的な標準摂取カロリーの7割程度に制限する方法」

 

だといいます。

 

このアンチエイジングのための「カロリーリストリクション」の考え方は、老化を促す<慢性炎症>を防ぐための、抗酸化・抗炎症・抗糖化のための食事の方法と合致するように感じます。

 

ファイトケミカルポリフェノールには抗酸化・抗炎症作用がある

さらに、抗酸化・抗炎症のための食事として注目したいのは、ファイトケミカルポリフェノールの存在です。

 

ファイトケミカルには、β‐カロテン、リコピンアスタキサンチンルテインなどのカロテノイド類や、アントシアニンイソフラボン、ケルセチン、へスぺリジンなどのポリフェノール類がありますが、これら、野菜や果物に含まれている化学成分の一部には、抗炎症作用をもつものもあります。

 

このことに関しては医学博士の熊沢義雄氏も、『慢性炎症を抑えなさい』のなかで、

 

 ポリフェノールの多くは、強力な抗炎症作用と抗酸化作用をお持ち、種類によってそれぞれ、血液の流れをよくする、脂肪や糖の吸収を抑制する、腸内環境をよくする、殺菌作用、肝機能の向上など、さまざまな力を持っていることが、近年の研究により続々と判明しています。(熊沢義雄『「慢性炎症」を抑えなさい』p171

 

と述べています。

 

「慢性炎症」を抑えなさい』

炎症を抑えるのに注目のポリフェノールとは?

特に熊沢氏が炎症の抑制のために注目しているポリフェノール(フラボノイド)は、玉ねぎの皮に多く含まれている「ケルセチン」、みかんの皮に多く含まれている「ヘスペリジン」、お茶に含まれているカテキンやタンニンなどです。

また「最近になって、ぶどうに含まれるオレアノール酸というファイトケミカルの一種に、高い抗炎症作用、抗糖尿病作用、抗ガン作用などがある」ことが分かったといいます。

 

 

以上、ここまで慢性炎症を防ぎ、アンチエイジングを実現するための食事について述べてきましたが、抗酸化・抗炎症・抗糖化を目的とした食事は老化を防ぐアンチエイジングの実現にダイレクトにつながっていくと考えられます。

 

 

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp

enshou-stress.hatenablog.jp